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米国のドナルド・トランプ大統領は様々な場所で余暇を過している。公設別荘の「キャンプ・デービッド」をはじめ、フロリダの「マー・ア・ラゴ」、ニュージャージーのゴルフ場「トランプ・ナショナルゴルフクラブ・ベッドミンスター」などを頻繁に訪れている。

しかし、このところカリブ海のビーチの別荘を訪れることは稀だ。トランプはこの別荘を自身で使うのではなく、貸しに出している。1泊の費用は2万ドル(約220万円)にも及び、5月16日に公開された彼の年収報告レポートで、この別荘から2017年に最大で100万ドルの収益をあげていたことが明らかになった。

予約サイトの記述によるとこの別荘は「Chateau des Palmiers」と呼ばれ、ビーチに面した大邸宅には9つのベッドルームと8つの浴室がある。さらに2つのヴィラや温度調節機能を持つプールやジム、テニスコートや屋外のビリヤードテーブルも備えている。

ここでは現職の大統領の別荘に滞在できるという特別感のみならず、周囲から隔離され、警備の行き届いた環境でリラックスした時が過ごせるという。また、専用のシェフも常駐している。

地元の不動産ブローカー、Arun Jagtianiによると「この別荘は現地でトップクラスの施設であり、ここに滞在できるのはエリートの特権だ」と述べた。

2014年から2017年にかけて開示されたトランプの収入報告書からは、この物件で彼が累計約300万ドルを稼いだことが確認されている。この地域の別荘の多くは、昨年9月のハリケーン・イルマの被害を受けたが、英「デイリー・メール」がドローンで撮影した映像から、「Chateau des Palmiers」の建物にはほとんど影響がなかったことが判明している。

トランプはこの物件を現地の不動産会社「Sotheby’s International Realty」を通じて売りに出している。彼は2013年にこの物件を非公開の金額で買収した後、当初は2800万ドルで売却しようとしていたが、現在は希望売却額を1690万ドル(約19億円)まで下げている。

フォーブスは今年3月時点でこの別荘の評価額を1500万ドルと算定していた。
(この記事は経済総合(Forbes JAPAN)から引用させて頂きました)